
2022年12月9日
英国オックスフォード大学のAIベンチャーと共同研究所を設立
MS&ADインシュアランス グループのあいおいニッセイ同和損害保険および当社の 100%子会社である欧州あいおいニッセイ同和は、出資先のオックスフォード大学の AI ベンチャーである マインド・ファウンドリ(以下、MF)と、最先端のテクノロジー、サイエンスの研究開発活動を行う共同研究所「AIOI R&D LAB-OXFORD」(以下、 Lab)を 11 月 15 日に設立しましたので、お知らせします
背景
近年、気候変動対応(カーボンニュートラル・脱炭素)の進展や技術革新の加速、ライフスタイルの変化等、これまでとは比較にならないスピードで事業環境が変化しており、企業の事業活動の在り方にも変革が求められています。
当社ではこのような将来の変化をチャンスと捉え、CSV×DX(シーエスブイバイディーエックス)を経営戦略の柱に据え、社会・地域課題の解決、新たな価値共創に向けて、世界中のパートナーとともに様々な協業を行っています。その一環として、MF と 2020 年 10 月に AI 開発における分野で協業する資本業務提携を締結し、現在まで AI を活用した危険運転パターン検知などのモデル開発を行ってきました。
MF とさらなる協業領域の拡大に向けて、テクノロジーとサイエンス領域で世界トップクラスのノウハウを持つオックスフォード大学の他のベンチャーや著名な教授陣と共に、従来の損保ビジネスにはない様々な社会・地域課題の解決に向けた研究開発を行っていくこととし、共同研究所を設立することとしました。
Lab の研究テーマ
自動車保険における次世代テレマティクスサービスの開発、自動運転社会に向けた保険サービス、個人保険向けテクノロジーを活用した健康・ヘルスケアにおけるパーソナライズド保険サービス、AIやデータファーストのアプローチによる保険サービスの改革など、さまざまなテーマに取り組む。また、環境、物流、防災などの分野におけるAIやテクノロジーを活用した新サービスの開発なども含まれます。
推進体制
保険事業推進のための研究開発の実効性を高めるため、グローバルな横断プロジェクト "未来戦略創造プロジェクト "と専門部署 "未来戦略創造部 "を通じて、この取り組みを主導する。
今後の展開
当初はMFを中心としたLabが、オックスフォード大学の一流の教授陣と研究開発を行う拠点として拡大する。日本、英国、欧州、米国、シンガポールのグローバル拠点との人材交流や研究テーマの深化も視野に入れている。Labの成果は、国内の保険事業に統合されるだけでなく、グローバルに展開され、テレマティクス自動車保険などの先進サービスをバージョン2.0にアップデートし、自律走行社会のような将来の社会的・地域的課題に対応する。
あいおいニッセイ同和損保のプレスリリースはこちら