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30 Oct 2020

英国オックスフォード大学スピンアウト企業マインド・ファウンドリとの資本業務提携

MS&ADインシュアランス グループのあいおいニッセイ同和損害保険は、2020年10月に、AI開発プラットフォームの提供および開発支援コンサルティングを行うスタートアップ企業、マインド・ファウンドリと資本業務提携しましたので、お知らせします。

 

背景

昨今、デジタル化・ビッグデータ活用の流れは不可逆であり、さらに新型コロナウイルスの感染拡大を受けたニューノーマルへの対応も加わり、デジタル・トランスフォーメーション実現のための AI 活用がますます重要となっています。当社では、2018 年 6 月にデータソリューション室を設立以来、保険業務におけるデータ活用や AI 開発に取り組んできましたが、このような社会情勢を踏まえ、取り組みの更なる加速や高度化を推進しています。

本取り組みの一環として、高度な AI 開発力を有する英国オックスフォード大学のスピンアウト企業であるマインド・ファウンドリと、当社の英国子会社である Insure the Box(以下、ITB)のデータを活用し、保険業務への AI 導入に関する実証実験を実施しました。本実証実験を通じて、マインド・ファウンドリの技術力およびソフトウェアプラットフォームの性能を評価し、今般の資本業務提携にいたりました。同社へは総額約 10 億円を出資する予定です。


マインド・ファウンドリの概要

マインド・ファウンドリは、オックスフォード大学で機械学習研究グループを率いる、AI 分野でのパイオニアであるスティーブン・ロバーツ教授およびマイケル・オズボーン教授により設立されました。同社は、「人間と AI の協調による、世の中の課題の解決」をミッションとし、データサイエンティストでなくても AI 開発を可能とするソフトウェアプラットフォームの提供に加え、同大学出身者を中心とした博士レベルの優秀なデータサイエンティストやエンジニアによる AI 開発チームを有しています。


今後の展開

当社は、マインド・ファウンドリのソフトウェアプラットフォームの活用により、社員が自ら手を動かし AI を開発することで、自社 AI 開発能力の向上を図ります。また、同社の AI 開発チームと当社データサイエンティストを中心とした AI 共同開発など、あらゆる保険オペレーションでの AI 内製開発を通じて、海外現地法人を含む当社全体での DX の実現を目指します。まずは、ITBと共同で、同社が保有するテレマティクスデータを含むビッグデータを活用したAIの先行開発を実施することを予定しています。加えて、市場規模の大きい日本においても同社のソフトウェアプラットフォームを搭載したデータ分析環境を構築し、AI開発の規模拡大を図っていきます。また同社とのAI共同開発における人財交流による、当社データサイエンティストの高度化も目指します。

 

あいおいニッセイ同和損保のプレスリリースはこちら

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