top of page

3 Apr 2024

【国内初】環境・生物多様性に関する事業リスク定量化アプリの開発を開始

MS&ADインシュアランスグループのあいおいニッセイ同和損害保険株式会社( 代表取締役 社長:新納啓介 )は 、 自然 ・環境 に関する企業の意思決定を支援する 英国Natural Capital Research社 (以下natcap 社)と 、企業活動が 環境・生物多様性に与える影響から被る事業リスクの経済価値を定量化するアプリの開発に着手し、2024年度内に提供を開始しますので、お知らせします。

 

1. 背景

近年、環境や生物多様性の維持・向上が世界的な課題となっており、TNFD※1による提言を受け、日本でも2023年3月に「生物多様性国家戦略2023 2030」が、2024年3月には「地域における生物の多様性の増進のための活動の促進等に関する法律案 」 が 閣議決定 され、 生物多様性と経済および社会の持続的発展との両立が求められています。

当社グループでは、レジリエントでサステナブルな社会を支える企業グループの実現を目指しており、当社は2022年11月に英国Mind Foundry 社とともにAioi R&D Lab Oxford(以下 Lab※2を設立し 、生物多様性の維持・向上への対策を検討してき ました。

今般、natcap社とLabおよびMind Foundry社とともに、企業活動が環境・生物多様性に与える 影響から被る事業リスクの経済価値を定量化するAIモデルを搭載したアプリを開発することとしました 。


※1自然関連財務情報開示タスクフォース( The Taskforce on Nature related Finan cial Disclosures )。 金融機関や投資家の適切な投資判断のために、企業における自然環境や生物多様性に関するリスク・機会の開示を促す ためのタスクフ

ォース

※2当社 およ び 100 子会社である Aioi N i ssay Dowa Europe Limited とオックスフォード大学の AI ベンチャーである Mind Foundry 社が 2022 年 11 月に設立した最先端のテクノロジー、サイエンスの研究開発活動を行う共同研究所

 

2.開発するAIモデル・アプリの概要

提供先

・当社顧客企業 

機能

・企業活動が環境・生物多様性に与える影響から被る事業リスクの経済価値を定量化および、レベル表示

活用イメージ

・都市開発、資源開発、農地開発等において、予定地の環境・生物多様性に与えるリスクを評価

・投資検討先企業の潜在的なリスクの評価など

提供開始年月

・2024年度内

開発における

各社の役割

・当社/Lab:

  アプリ開発の企画・統括

  顧客企業からのニーズの収集・提供

・natcap社:

  自然への影響や依存性の評価を含めた、リスク定量化アプリの開発

  企業活動が生物多様性に及ぼすリスクに関する知見の提供

  生物多様性への依存・影響・価値に関するデータの提供

・Mind Foundry社:

  生物多様性に関連するデータから経済的な損害を予測するAIモデルの開発


3. 今後の展開

当社は、開発するアプリを、当社顧客企業をはじめとした各パートナー企業に提供し、生物多様性への影響を踏まえた事業選択 や投資先評価などに 活用いただく こと で、 生物多様性の 維持・向上への取り組みに貢献していきます。

また、当社グループで 生物多様性 関連の コンサルティング 事業を行う MS&ADインターリスク総研株式会社とも協力して、グループ全体でグループ全体でネネイイチャー・ポジティブな社会への移行の促進に貢献してチャー・ポジティブな社会への移行の促進に貢献していきます。

 

<参考>

1.natcap社について


2.キャシー・ウィリスオックスフォード大学教授※のコメント

「あいおいニッセイ同和損保とnatcap 社との協業が実現したことを嬉しく思います。今回の開発は、生物多様性を改善し自然の危機に対処するためのネイチャー・ポジティブな行動の推進に不可欠なものであり、企業が戦 略的計画やリスク評価の枠組みに自然への配慮を組み込むことを可能にします。」

※natcap 社共同創業者、英国貴族院議員、英国政府自然資本委員会委員

bottom of page