top of page

​トラブル懸念業者

自然災害の多発とトラブル懸念業者。不正検知

scam.png

概要

  • 近年、大規模化する自然災害に乗じて、被災されたお客さまへ住宅修理や保険金の請求手続き代行を勧誘し、不当に高額な手数料を請求するトラブル懸念業者が増加しています。あいおいニッセイ同和損保は、トラブル懸念業者の介入可能性が高い事案を専門に対応する火災保険サポートセンターを2022年4月に設置し、専門スキルを有する社員が対策を進めてきました。しかしながら、トラブル懸念業者の手口は、複雑化・巧妙化しており、更なる損害調査体制の強化が求められました。そこで同社は、AIOI R&D LABおよびMind Foundryと協働し、同社がもつ110万件の過去の請求データ等を使い、トラブル懸念業者の関与の可能性を事案ごとにスコアリングするAIシステムを開発しました。同社は、このAIシステムと専門体制によって、一層のお客様保護と適切な支払いを実現いたします。
     

詳細

背景

  • 自然災害に乗じたトラブル懸念業者は、高額な手数料を請求するばかりでなく、保険の対象とならない損傷を自然災害の損傷に見せかけたり、故意に家屋を破損するといった手口で、保険契約者に保険金詐欺の片棒を担がせようとしています。そのため、あいおいニッセイ同和損保は、お客様保護と不正請求対策の両面から、喫緊の対応が必要でした。
     

仮説

  • あいおいニッセイ同和損保は膨大な過去の保険請求歴データと、トラブル懸念業者への対応ノウハウを有します。AIOI R&D LABは高速にAI開発する体制を構築済み。Mind Foundryは過去に複数の不正検知モデルの開発に成功しています。 

  • 従って、3者が協働し取り組む事で、短期に公正で透明性のある、効果的なソリューションを開発出来る。 

研究開発

  • 過去の110万件の保険請求歴データ(契約情報、修理見積書、トラブル懸念業者の傾向など)に加えて、過去の会話データも活用し、キーワードやキーフレーズによる検証も可能とするモデルを開発。 

  • トラブル懸念業者の関与の可能性を事案ごとにスコアリングするとともに、その根拠を定量的に示すことが可能。 

  • あいおいニッセイ同和損保の損害調査担当部署、AIOI R&D LAB、Mind Foundryが密に連携し、判断のプロセスが信頼でき、効果的なモデルになるよう注意深くAIを設計。
     

​次のステップ

  • 本AIを調査方法の決定プロセスに組み込み、高スコアとなった事案を優先的に調査することで効率的かつ効果的な損害調査体制を構築する。 

  • 専門スキルを有する社員が高スコア事案を調査することで、高精度の調査結果を得られる。本システムの AI に、その調査結果を追加学習させ、継続的にアルゴリズムをアップデイトしていくことで、新しい不正請求の手法にも対応していく。

bottom of page