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重大事故の防止

重大事故の傾向予測モデル

car crash accident damage road

​概要

  • 欧州あいおいニッセイ同和は、2015年に英国のリーディング・テレマティクス会社Insure The Boxを買収し、テレマティクス保険分野に本格参入。運転挙動を顧客にフィードバックし事故率を低減させてきた。本プロジェクトでは、その過程で蓄積した豊富なテレマティクスデータ(運転挙動データ)、個人自動車保険の専門知識、そして、マインド・ファウンドリの機械学習の能力を組み合わせることで、命にかかわるような重大な事故にフォーカスし、その発生傾向を予測するモデルを開発。英国で2023年2月から限定運用開始。以来、重大事故は減少しており、継続検証中。

 

詳細

背景

  • 自動車の重大事故の予測は、複数な要因が絡むことから、極めて難しい問題である。複雑さは、無数の多様な要因と、大事故の頻度が低くデータが少ないことに起因している。また、データの質や断片化した情報がこの問題をさらに複雑にする。

仮説

  • 膨大なテレマティクスデータと高度な機械学習を活用すれば、重大事故の傾向予測が出来る。そして、有効な事故削減プログラムを実行すれば、これらの悲惨な事故を減らすことが出来る。

研究開発

  • 欧州あいおいニッセイ同和が持つ大量のテレマティクスデータに、地理空間データや走行環境リスクデータなどを組み合わせ、重大事故傾向予測モデルを開発。

  • 顧客の運転パターン(例えばスピード違反やブレーキング)や道路への慣れなどを機械学習で分析。驚くことにデータは、ドライバーが慣れた道路で事故に遭う可能性が、特定の状況下で高いことを示した。また、特定の道路で年間に発生する事故の数など、道路リスクデータも使用。

  • 最終的に、欧州あいおいニッセイ同和の自動車保険の専門家チームの洞察が加えられモデルは完成、現在、英国にて限定運用中。

 

次のステップ

  • 改善アプローチにより、データの蓄積とともにモデルの精度を高めていく。

  • 2023年に2月に英国で運用開始以来、モデルが適用された対象においては、重大事故の損害率が3%ポイント低下。

  • このノウハウを英国以外に展開することを検討する。

関連情報

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